概要
フィリピン中部に位置する、世界的な知名度を誇るリゾートアイランドである。全長約7kmの細長い地形を持ち、西側は純白の砂浜が続く観光の中心「ホワイトビーチ」、東側は強風が吹き抜けるカイトサーフィンやウィンドサーフィンの聖地「ブラボッグビーチ」と、明確に2つの異なる顔を持つのが最大の特徴である。2018年には深刻な環境汚染対策として、政府主導のもと約半年間にわたる「島の完全閉鎖(リハビリテーション)」という劇的な措置が行われ、美しくクリーンな本来の自然を取り戻した歴史を持つ。
風のシーズンとコンディション
メインとなる風のシーズンは、11月から4月にかけて吹く北東の季節風「アミハン(Amihan)」の時期である。この期間、東海岸のブラボッグビーチ(Bulabog Beach)には安定した強風がオンショア寄りで吹き続ける。ゲレンデは沖合のリーフ(サンゴ礁)に守られた広大な遠浅のフラットウォーターとなっており、波が立ちにくいため、初心者のスクール講習からトッププロの高度なフリースタイルの練習まで幅広く適応するアジア屈指のスポットである。
東西のコントラストとライフスタイル
ボラカイ島最大の魅力は、過酷なカイトゲレンデである東側と、穏やかなリゾートエリアである西側が、わずか徒歩10〜15分(またはトライシクルと呼ばれる三輪タクシーで数分)の距離で隣接している点にある。昼間は東海岸で強風に吹かれながらハードなライディングをこなし、夕方になれば風の弱い西海岸へ移動し、世界屈指と称される美しいサンセットを眺めながらマンゴーシェイクを楽しむ、という完璧なオンオフの切り替えが可能である。
環境再生と新たなルール
2018年の島内浄化プロジェクト以降、島の環境保護ルールは非常に厳格化された。かつて問題視されていたビーチでの飲酒や喫煙、大規模なパーティー、使い捨てプラスチックの持ち込みなどが厳しく規制されている。これにより、「クレイジーなパーティ島」としての喧騒は影を潜め、より落ち着いたエコリゾートへと変貌を遂げた。カイトサーファーにとっても、水質が劇的に改善され、安全かつ快適にライディングできる環境が整ったことは大きなメリットとなっている。
アクセスと周辺環境
国外からはマニラやセブなどを経由し、近隣のカティクラン空港またはカリボ空港へ降り立ち、そこからボートで島へと渡るアクセスが一般的である。手頃な価格で受けられるマッサージやスパ、シーフードなどのローカルグルメも充実しており、北半球が冬を迎える時期の避寒地やカイト合宿の拠点として絶大な人気を集めている。
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