概要
ベトナム南東部のビントゥアン省に位置するリゾート地である。ホーチミンからアクセスでき、アジア圏において北半球が冬を迎える時期の定番カイトサーフィンスポットとして広く知られている。連日吹き荒れる強風に恵まれた海と、広大な砂丘が同居する独特の景観が特徴であり、世界中から多くのカイトサーファーや観光客が集まる。
風のシーズンとコンディション
メインシーズンは、11月から3月頃にかけて吹く北東の季節風(モンスーン)の時期である。午後になるにつれて風速が上がる熱熱風の性質も持ち合わせ、20〜30ノットの安定した強風が吹き荒れる。メインビーチの風向きはクロスオンショア。水面はチョッピーでショアブレイク(波打ち際の波)が強く、海に入るとすぐに足の届かない深さになる(ドン深)のが特徴である。
ギアの開発拠点としての顔
フラットウォーターではないため初心者にはややハードルが高いゲレンデだが、ビッグエアの練習には非常に適している。また、連日吹き荒れる強風を生かし、カイトギアの開発・テスト拠点としても機能している。Slingshot(スリングショット)の専属デザイナーであるアディ・コンラッド(Adi Conrad)は当地を拠点としており、ジェレミー・ブーランドーらと密にテストを重ね、ビッグエア用の傑作カイト「Code NXT」などを生み出した歴史がある。
周辺ゲレンデとの使い分け
ムイネーのメインビーチ以外にも、波乗りを好むサーフスタイル派のライダーは、より本格的な波が立つ東側の「マリブビーチ」などを好んで利用する。また、強烈なチョップを避けてフラットウォーターを求めるアタッカー層は、ムイネーから車で北上し、広大なサンゴ礁の遠浅ラグーンが広がる「ファンラン(Phan Rang)」へデイトリップや拠点の移動を行うことも多い。
カイト以外の観光とライフスタイル
ゲレンデ周辺の観光資源が非常に豊かであることもムイネーの魅力である。「ホワイト・サンドデューン」や「レッド・サンドデューン」と呼ばれる巨大な砂丘群では、四輪バギー(ATV)での疾走や砂滑りが楽しめるほか、赤い石灰岩の地層の間を流れる浅瀬を歩く「妖精の渓谷(フェアリーストリーム)」といった自然探索も人気がある。夜になれば「ボケ(Boke)」と呼ばれる海沿いの海鮮屋台街にライダーたちが集い、生簀から選んだ新鮮なシーフードのバーベキューと格安の地ビールを楽しむのが定番のライフスタイルとなっている。
アクセス事情
かつてはホーチミン国際空港から片道5〜6時間かかる過酷なバス移動が必須であったが、近年は新しい高速道路が開通したことにより、移動時間が2時間半から3時間程度にまで大幅に短縮され、以前よりも遥かにアクセスしやすいゲレンデへと進化している。
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