概要と構成
「もし君の名前がピート・ローズだったらどう? 実際にあったんだよ。どこから来た名前かは知らないけど、どうやら彼は野球選手だったらしいね。ウェイクボードでは時々、ハンドル・パスでさえないトリックにニックネームが付けられたりするんだ。」
ピート・ローズは、トー・サイド(つま先側)のエッジングから踏み切るアンフック・トリックである。基本的な構造は、トー・サイドからのバック・トゥ・ブラインド(Back to Blind)のエアパスとして認識されている。一部ではトー・サイド・トゥ・ラップと表現されることもあるが、一般的にはトー・サイドからブラインドへの着地を伴う動作を指す。
名前の由来
名称は、メジャーリーグ(MLB)の伝説的プレーヤーであるピート・ローズ(Pete Rose)に由来する。ウェイクボード界において、トリックの動作そのものではなく、全く関係のないニックネームが付けられる文化があり、それがそのままカイトボードに持ち込まれたものである。本トリックはウェイクボード界のパイオニアであるスコット・バイリー(Scott Byerly)が考案した。空中で体が前傾し、水面に向かって頭から突っ込むような激しい姿勢になることから、MLBにおけるピート・ローズの代名詞「ヘッドスライディング」に例えて名付けられた。
メカニズムとコツ
通常のヒールサイドからの踏み切りとは全く異なるため、空中で混乱しやすく、特に波やキッカーのないフラットウォーターでのポップ(踏み切り)が非常に難しいトリックとされる。
- カイトを1時付近にキープし、アンフックして踏み切る。
- バーを引き込み、後ろ肩をボードのノーズ方向へ向かって前方へ回転させることで動作を開始する。
- 上半身の回転と同時に膝を曲げ、腰をボードの前方へ押し出して体重をボードに戻す。
- スムーズに回転を行い、体重を後ろ足から前足へ移動させる。
- 180度の回転を得るために、バーを後ろの腰に引き寄せ、前膝を曲げる。
- 空中では両膝を曲げた状態で後ろ手を放し、ボードのバックサイドエッジへ手を伸ばす。
- 着地とバランスのために前膝を伸ばす。
派生トリック
- ピートローズ5: さらなる回転を加えたバリエーションである。トー・サイドKGBにさらなる回転(and a round)を加えたものと実況されることもある。
- ピート・ローズ7: ピートローズ5からさらに回転数を高めた高難易度バリエーションである。
代表的なライダーと名シーン
- フィン・フリューゲル: 14歳でセミファイナルのオープニングトリックとしてピートローズ5を披露した。
- ナタリー・ランブレヒト: 女子競技では珍しいトー・サイドからの高難度マニューバーとしてピート・ローズに挑戦し、注目を集めた。
- その他、ブルーナ・カジヤ、アーロン・ハドロウ、クリストフ・タックなどのトップライダーたちが競技中にスコアメイクの要としてメイクしている。
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