ブランドン・シャイド

概要

アメリカ出身のプロカイトボーダー。「landlord of the wakestyle movement(ウェイクスタイルムーブメントの領主)」とも称される、ウェイクスタイルおよびパークスタイルのパイオニア的存在である。

キャリア

世界のパークライダーの頂点を決めるイベント、Triple S Invitationalで5度の優勝を誇り、2018年にはKPL(Kite Park League)の年間チャンピオンに輝くなど、パークシーンにおいて圧倒的な実績を残した。カイトボードだけでなく、ウイングフォイルやハイドロフォイルの分野でも最前線を走り続けている。

彼のキャリアにおける大きな転機となったのは、2023年末に見舞われたパラグライダーでの凄惨な墜落事故である。骨盤や背骨の骨折に加え、外傷性脳損傷(TBI)という生死を彷徨う絶望的な大怪我を負ったが、その後過酷なリハビリを経て奇跡的な回復を見せ、その驚異的なレジリエンス(回復力)は多くの人々に勇気を与えている。

スポンサー・所属ブランド

長らくLiquid Forceの顔として活躍し、ジミー・レッドモンらと共にシグネチャーボードの開発にも深く関わっていた。同ブランドのカイト事業撤退後は、Slingshot KiteboardingおよびRide Engineのチームライダー兼プロダクトテスターとして迎えられ、その卓越した知識と理論に基づくフィードバックでギア開発に大きく貢献した。

事故からの復帰を遂げた近年は、新たにNaishのフォイルデザイナー兼ライダーとしてプロダクト開発の中核を担い、常に業界の最前線を牽引し続けている。

パーソナリティと交友関係

プロカイトボーダーであるセンシ・グレイブとは長年のパートナーであり、事故後の過酷で絶望的な日々を共に乗り越えた深い絆で結ばれている。ブランドン自身もインタビューで、彼女の献身的なサポートと困難を乗り切る強さに対して深い感謝と尊敬を語っている。

非常に理論派であり、ギアのデザインや流体力学に対する深い知識を持つため、トップライダーとしてだけでなく優秀なテストライダー、デザイナーとしても業界で高く評価されている。

名言・エピソード

「I wasn’t gonna let the accident be a bad thing. I wasn’t gonna let it define the downfall of my life. It was gonna be the catalyst that ignited this, like, bright brilliance of my life.」

— ブランドン・シャイド

(事故を悪いものにするつもりはなかった。自分の人生の転落を決定づけるものにもさせない。これは、自分の人生の鮮やかな輝きに火をつける触媒になるはずだったんだ。)

「They say you can’t ever really go back to your life before a brain injury. There’s no going back. There’s only this, like, new path, this new version of what you’re gonna get, and you have to just be really satisfied with that version or you’re just gonna be super depressed.」

— ブランドン・シャイド

(脳へのダメージを受ける前の人生に、本当の意味で戻ることは決してできないと言われている。戻ることはできないんだ。あるのはこの新しい道、手に入る新しいバージョンの自分だけで、そのバージョンに心から満足しなければ、ただひたすら落ち込むだけになってしまう。)

大会結果

  • 5x Triple S Invitational 優勝
  • 2015年: AWSI Kiteboarder of the year 受賞
  • 2018年: KPL (Kite Park League) Champion
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