James Carew

概要

「僕は自分を信じることの力を強く信じている。この1年間、僕が目指し、考え続けてきたのはまさにこの瞬間のことだった。ちょうど1年前の2日前、僕は大きな手術を受けた。だから今こうしてここに立てていること自体が僕にとって途方もなく大きなことなんだ。よく『傷跡が男を作る』と言うけれど、これこそがこの1年僕のすべてだった。夢は叶うんだ。」

James Carew

ジェームズ・カルー(James Carew / 愛称:Aussie Powerhouse、James “Storm” Carew)は、オーストラリアメルボルン沿岸出身のプロカイトサーファーである。体重85〜90kgの強靭な肉体と圧倒的なパワー、そして大怪我から這い上がる不屈の精神を持ち、GKAツアーにおいて絶対的な実力者として君臨している。

キャリア

ツアー参戦当初はフリースタイルを嫌う純粋なサーファーであり、フロントロールすらできない状態であった。しかし、猛烈なハードワークにより空中戦のスキルを急成長させ、高難度の「3-1-3」や「トーサイド・ショービット」を完璧に着地させるなど、ウエーブとフリースタイルを高次元で融合させたコンプリートライダーへと進化した。

2021年および2022年にGKA Kitesurf World Championを2年連続で獲得。2023年6月のスペイン・タリファ大会では初のGKA Big Air Surfboard World Championに輝くが、その優勝直後のパフォーマンスでカイトラインが3本同時に破断。10メートルの高さから水面に激突し、半月板および前十字靭帯(ACL)断裂という選手生命を脅かす大怪我を負う。

過酷なリハビリと徹底したバイオハッキング(週6日の理学療法、温冷療法、イタリア産スプリングウォーターの摂取など)を経て、事故から1年後の2024年8月、ドイツ・ズルト大会で奇跡のツアー復帰を果たす。決勝戦ではカイトラインがクロスするアクシデントに見舞われながらも、46ノットの爆風の中を滑り切り、見事に復帰戦優勝を飾った。

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2023年の大怪我で高額な治療費が発生した際にも、スポンサー陣は彼を全面的にサポートし、過酷なリハビリプロセスと競技への復帰を力強く後押しした。

パーソナリティと交友関係

自身と同じく深刻な膝の怪我を克服した経験を持つプロカイトサーファーのブルーナ・カジヤ(Bruna Kajiya)を最愛のパートナーとし、暗黒期を共に乗り越えた。また、最大のライバルの一人であるアイルトン・コッツォリーノ(Airton Cozzolino)とは強い絆で結ばれており、2024年の復帰優勝時には熱い抱擁で祝福された。
海を深く愛しており、怪我の早期段階から「わずか30cmの波の中でただ泳ぐ」だけで子供のような喜びを感じ、精神的な救済としていた。他の軽量級ライダーからは「彼の片脚の重さしかない」とジョークを言われるほど、ツアー屈指の体格を誇る。

名言・エピソード

「優勝した直後、ダブルループをするためにカイトを交換したかったんだ。自分らしいというか、フルスピードで突っ込んでいったよ。2回目のループの最中に、3本のカイトラインが破断して、流星のように水面に激突したんだ。」

— James Carew

(2023年、ライン破断による大墜落事故を振り返って)

「100%の状態に戻るまで、6ヶ月、もしかしたら1年は海に入れないと知った時は本当にタフだった。本当に戻ってこられるのか、自分が思っていた通りのアスリートであり続けられるのだろうかと、何度も疑念に苛まれたよ。でも、そういうネガティブな思考は遮断して、たとえ自分自身で信じられなくても『自分ならやり遂げられる』と言い聞かせなければならないんだ。」

— James Carew

(長期離脱を突きつけられた暗黒期、自らに言い聞かせたマインドセット)

大会結果

  • 2021年 GKA Kitesurf World Champion:年間総合1位
  • 2022年 GKA Kitesurf World Champion:年間総合1位
  • 2023年6月 GKA Big Air Surfboard World Championship (スペイン・タリファ):1位
  • 2024年8月 GKA Kitesurf World Cup (ドイツ・ズルト):1位

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