Flysurfer(フライサーファー)

概要

Flysurfer(フライサーファー)は、ドイツの航空エンジニアリング企業であるSkywalkグループに属するカイトブランドである。パラグライダーの「ラムエア(フォイル)技術」をいち早くカイトボードに持ち込み、業界に革命を起こした。フォイルカイトにおける設計・エンジニアリング能力は世界最高峰であり、Ozoneと並んでオリンピックのフォーミュラカイトクラスを牽引している。

ブランドの歴史と理念

14歳でパラグライダーを始め、独学で空力をマスターしたラルフ・グローセル(Ralf Groesel)が、わずか20歳の時に創業した。その後、チームはパラグライダー専門ブランド「Skywalk」を設立。現在は親会社であるSkywalkのもと、カイト部門のFlysurfer、パラグライダーの新機軸「Flare」など、風を操るブランド群として強固な基盤を築いている。Skywalkグループが持つ産業用エアドームや高所作業用安全システムのノウハウが、Flysurferの極めて頑丈で精密なバルブ・溶着技術のバックボーンとなっている。

代表的なプロダクト

  • SOUL(ソウル): それまで「レーサー専用の難解なギア」と思われていたフォイルカイトを、一般の週末ライダー向けに扱いやすく落とし込んだ傑作。これにより「フォイルカイトはクールで楽しい」というカルチャーが再構築された。
  • VMG: オリンピック・フォーミュラカイトクラスで選手が使用を許されている究極のレース用ラムエアカイト。
  • ERA(エラ): 業界全体が高額な新素材(Aluulaなど)を競う中、あえて高品質な従来の「フル・ダクロン(Dacron)」を採用したビッグエア向けインフレータブルカイト。圧倒的な価格競争力と耐久性を維持しながらも、ハイパフォーマンス機としての実力を証明した。ニュージーランドのHugo Wigglesworthが本機を使用し、WOOで世界最高到達点「36.7m」、さらに滞空飛距離「275m」というワールドレコードを樹立し、ダクロンカイトによる痛快な下剋上を果たした。

技術的な特徴

最大の特徴は、パラグライダー直系の高度なクローズド・セル(閉鎖型)ラムエア技術である。オリンピック(IKAクラス)において機材使用が認可されているわずか3つのカイトブランドの一つとして、圧倒的なシェアと信頼性を誇る。また、ルーク・マッギルヴィーら設計者自身がトップレベルのビッグエア記録を叩き出すなど、現場での実践的な開発力が強みである。

チームライダー

「海に出た瞬間、周りは私が21平米を揚げると思っていたようですが『いや、これは21平米の風じゃない』となりました。もし自分が『これだ』と思うカイトでいかなければ、絶対に後悔すると思ったのです。」

Ellie Aldridge

  • Ellie Aldridge: 2024年パリ五輪(女子フォーミュラカイト)の初代金メダリスト。決勝の強風下において、ライバルが21平米を選ぶ中、自身の判断で15平米の「VMG3」を選択する頭脳戦を制した。
  • Hugo Wigglesworth: ニュージーランド出身の若き天才ライダー。ERAを使用してWOOの高度36.7m・飛距離275mという世界記録を打ち立て、フル・ダクロンカイトのポテンシャルを世界に証明した。
  • テオ・デ・ラムコート: 2021年のフォーミュラカイト世界王者。現在は専属テストパイロット兼開発者としてイノベーションを牽引している。
  • Luca Ceruti: レッドブル・キング・オブ・ジ・エアー(KOTA)などのビッグエア最高峰の舞台に、あえてラムエア(フォイル)カイトを持ち込んで参戦する特異なスタイルを持つライダー。

検索用エイリアス: Flysurfer

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