概要と構成
S-Bendは、カイトボードのフリースタイルおよびウェイクスタイルにおける代表的なアンフックトリックである。水面からポップした後にレイリーのように体を後方へしっかりと伸ばし、そのまま前方向(フロントロール方向)へ水平軸を保ったまま360度回転する。完全にインバート(倒立状態)するスリムチャンス(Slim Chance)などのトリックとは異なり、体をフラット(水平)に保ったまま回転するのが大きな特徴である。 なお、S-Bendとは逆に、レイリーの姿勢から後ろ方向(バックロール方向)へと水平回転する同系統のトリックは「ヒンターバーガー(Hinterberger)」と呼ばれる。
メカニズムとコツ
成功の鍵は、しっかりとした体の拡張と、視線の送り方にある。 カイトを1時または11時の方向に安定させ、アンフックしてポップする。 まずはレイリーのように体を水面と平行に伸ばし、その直後に後ろの肩越しに下を覗き込むように視線を送ることで回転を開始する。 回転中は軸を保ち、早めに着水点を確認してボードを体の下へと引き戻す。 最初から回転に入ろうとするのではなく、一度レイリーの形をしっかりと作ってから回転に入ることが重要である。
派生トリック
- S-Bend to Blind:S-Bendの後にさらに180度回転のモメンタムを利用し、ブラインド状態で着水する。
- S-Bend to Toeside:回転の途中でバーを後ろの腰に引き寄せて回転を遅らせ、トーサイドで着水する。
- ハートアタック:S-Bendにバックサイド360のハンドル・パス(ブラインド・エアパス)を組み合わせたトリックである。
- Sモブ:S-Bendの回転を途中で止め、インバートせずにカウンターローテーションでフロントサイドのパスを行う。
- Double S-Bend:滞空中にS-Bendの回転を2回連続で行う。
代表的なライダーと名シーン
- ブルーナ・カジヤ:S-BendおよびS-Bend to Blindの名手である。 レイリーを完全に伸ばし切ってから回転に入る難易度の高いスタイルを持ち、審査員から非常に高い評価を得ている。
- カルロス・マリオ:ハートアタック5やハートアタック7など、S-Bendから繋がる超高難度のバリエーションをコンテストで繰り出す。
- アネルース・ラメルツ:流れるような美しいS-Bend to Blindを披露し、クリーンな着水とスピードで高い評価を獲得している。
検索用エイリアス: S3, S-Bend 3, S-Bend3, S-Bend, Sベンド, Sベンド3
