概要と構成
Moby Dick(Moby Dick)は、タントラム(かかと側のエッジを引っかけて行う縦のバックロール)にバックサイド360度のハンドル・パスを組み合わせたアンフックトリックである。トリック名の由来は小説『白鯨(Moby Dick)』の白鯨の名前にちなんで付けられた。
メカニズムとコツ
通常のバックモブ(Back Mobe)は、エッジを効かせたカービングから自ら水面を蹴ってバックロールを行うためフラットウォーター(平水面)でも可能である。対してMoby Dickはタントラムをベースとするため、自力での踏み切りが物理的に困難である。そのため、波をジャンプ台(キッカー)として利用することが必須条件となる。キッカーが綺麗に形作られたタイミングを正確に狙い、波の力に依存して上方向へ打ち出されることで初めてメイクが可能になる。
派生トリック
- Moby 5(モビーディック5):Moby Dickにさらなる回転を加え、合計540度のスピンを行う高難度バリエーション。
代表的なライダーと名シーン
- アルベルト・ロンディナ(Albi):中国大会において、波のキッカーを利用した極めて難易度の高い「Moby 5」を成功させた数少ないライダーの一人である。
- ルー・ウェイマン(Lou Waiman):1997年頃にウェイクボードのバックグラウンドを活かし、モブやKGBなどのアンフック・ハンドル・パストリックをカイトボード界に持ち込んだレジェンドである。
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