概要
イギリス・ドーセット出身のプロカイトボーダー(カイトフォイルレーサー)。パリオリンピック2024にて、正式種目として初採用された「フォーミュラカイト(Formula Kite)」女子部門において、初代金メダリストに輝いた歴史的アスリートである。
キャリア
7歳の時に地元のパークストーン・ヨットクラブ(Parkstone Yacht Club)でディンギーセーリングを始める。2018年にフォーミュラカイトがパリオリンピックの種目に採用されることが決定したのを機に、カイトフォイル競技へと転向した。
その後わずかな期間で世界のトップレベルへと駆け上がり、2023年にはフォーミュラカイト・ヨーロッパ選手権で優勝、世界選手権で銀メダルを獲得した。そして迎えた2024年のパリオリンピックでは、マルセイユの海で見事金メダルを獲得し、カイトサーフィン競技史上初の女性オリンピックチャンピオンとして歴史にその名を刻んだ。
カイトだけでなくセーリング全般への造詣も深く、2024年にはイギリスの「Athena Pathway」チームの一員として、初の女子アメリカズカップ(Women’s America’s Cup)にも挑戦している。2025年の新年の叙勲では、その多大な功績が認められMBE(大英帝国メンバー)を受章した。
スポンサー・所属ブランド
競技用セッティングにおいて、ハードウェアブランドのAllen Brothersからサポートを受けており、同社のブロックやシンブルをシステムに採用している。また、Ocean Rodeoなどのイベントブースにもオリンピック金メダリストとして参加し、レース経験の共有や最新ギアのプロモーションに関わっている。
パーソナリティと交友関係
幼い頃は母親に「引きずられるように」船に乗せられ、最初は水上に出ることに懐疑的だったというユニークなエピソードを持つ。セーリングにおけるロールモデルは自身の「祖父」であると語っている。
水上を離れたプライベートでは「時々絵を描くこと」を趣味としており、次世代のために海洋環境を保護するサステナビリティ活動にも非常に強い情熱を注いでいる。
また、同じイギリス出身のプロライダーであるFrancesca Maini(フランチェスカ・マイニ)とは、BKSA(英国カイトサーフィン協会)を代表する女性ライダーとして共に名を連ねている。Ellieがオリンピックのレースで、FrancescaがRed Bull King of the Air(ビッグエア)でそれぞれ世界の頂点に立ち、イギリスの女性カイトシーンを牽引するロールモデルとして共に次世代をインスパイアしている。
名言・エピソード
フォーミュラカイト競技では体重が重い方がスピードにおいて有利になるため、彼女はパリオリンピックに向けて意図的に運動を控え、体重を17%も増量するという過酷な肉体改造を行った。彼女自身はこれにより、趣味のサイクリングや健康的な食事ができなくなったと語っているが、それほどまでにオリンピックの金メダルに懸けるストイックな姿勢と覚悟を持っていたことがうかがえる。
大会結果
- 2023年: フォーミュラカイト ヨーロッパ選手権(ポーツマス) 優勝
- 2023年: フォーミュラカイト 世界選手権 準優勝(銀メダル)
- 2024年: パリオリンピック フォーミュラカイト女子 優勝(金メダル)
