オリビア・ジェンキンス

概要

オリビア・ジェンキンス(Olivia Jenkins)は、イギリス・プリマス出身、ハワイマウイ島ノースショアを拠点とするプロカイトボーダーである。カイトサーフィンのみならず、ウィングフォイルプローン・サーフィンなど多彩なマリンスポーツを完璧にこなす生粋の「ウォーターウーマン」として知られる。

ロンドン大学衛生熱帯医学大学院で公衆衛生の修士号を取得しており、公衆衛生の擁護者(Public Health Advocate)やモデルとしても精力的に活動。ステージ2のがんを乗り越えたキャンサーサバイバーとして、不屈の精神で海への復帰を果たした。

キャリア

幼少期に体操やトランポリンの経験を持ち、12歳でカイトボードを開始。ツインチップでのフリースタイル競技においてすぐに頭角を現し、イギリス・ジュニア選手権を2連覇、さらにヨーロッパ・ジュニア選手権でも優勝を飾った。プロとしてPKRAフリースタイル・ワールドツアーにフル参戦し、2008年の世界年間ランキングでは総合11位を記録。2017年には障害物を使用するカイトパークリーグ(KPL)で年間総合5位に入賞するなど、幅広い競技で世界トップレベルの実績を残した。

その後、パトリ・マクラフリン(Patri Mclaughlin)に見出されたことを機にウェーブ・ライディングへ本格的に転向し、マウイ島へフルタイムで移住。ジェッセ・リッチマン(Jesse Richman)、スカイ・ソルバック(Sky Solbach)、ニコロ・ポルチェラ(Niccolo Porcella)らから指導を受け、ウェーブ・ライダーとしての才能を開花させていった。

スポンサー・所属ブランド

メインスポンサーとしてDuotoneFanaticIONから手厚いサポートを受けている。また、日付変更線を越える歴史的プロジェクトの際には、Garminなどの企業からも支援を受け、その偉業を支えられた。

パーソナリティと交友関係

プライベートでは、著名なビッグウェーブサーファーであるイアン・ウォルシュ(Ian Walsh)をパートナーに持つ。自身がインスピレーションを受けた女性ライダーとして、ヤルー・ランゲレー(Jalou Langeree)やムーナ・ホワイト(Moona Whyte)の名を挙げている。

女性ライダーの地位向上にも貢献しており、ヤルー・ランゲレーやヨハンナ・カタリーナ・エディンと共に、ヨットでマダガスカルの幻の波を探し求めるドキュメンタリー映画『118 Feet of Freedom』のメインキャストとしても出演している。

名言・エピソード

ジョーズ」での女性世界記録と前人未到のテイクオフ
マウイ島の怪物ウェーブ「Peahi(通称:ジョーズ)」において、40フィートの波をカイトサーフィンでメイクし、女性としての世界最大サイズの波の記録を保持している。ジョーズにカイトで挑んだ歴史上わずか3人の女性の一人(他の一人はジセラ・プリドー)であり、さらにセットの波においてピークの裏側(behind the peak)からテイクオフを成功させた世界で唯一の女性である。

日付変更線を越えた世界初の人物
2022年8月14日、サモアとアメリカサモアの間にある「日付変更線」をまたぐ72キロメートルの過酷な海域をカイトサーフィンで横断し、「今日から明日へ移動した」世界初の人物となった。この壮大な挑戦はBBC StoryWorksによってドキュメンタリー映画『Crossing the Line』として公開された。

がん闘病とマウイの海への生還
2024年5月、30歳のときにステージ2Aの結節硬化型ホジキンリンパ腫と診断された。手術前の検査で偶然発覚し、自覚症状はなかったという。自身の「ハッピープレイス」であるマウイ島で辛く暗い姿を見せたくないという思いから、治療中はパートナーのイアンと共にロサンゼルスへ一時移住。大好きな海へ入ることを一切禁止され深く苦しんだが、イアンの献身的な支えもあり、陸上での運動に心の平穏を見出した。治療を終えて迎えた初サーフィンは最悪のコンディションだったが、小さな波を横に滑るだけでかつてない純粋な喜びを感じ、日々の些細な瞬間に深く感謝する生き方を手に入れた。

恐怖を愛するビッグウェーバーの真髄
“I love the feeling of fear! Somehow I even look for it and try to surf bigger and bigger waves.”
(私は恐怖を感じるのが好き!どういうわけかそれを求めて、どんどん大きな波に立ち向かおうとしてしまうの。)

波のポケットへの飽くなき追求
“Every wave I work on getting deeper into the pocket of the wave.”
(どの波でも、波のポケットのより深くに入り込むことを意識しているわ。)

大会結果

イギリス・ジュニア選手権 優勝(2連覇)
ヨーロッパ・ジュニア選手権 優勝
2008年:PKRAフリースタイル・ワールドツアー 総合11位
2017年:KPL(カイトパークリーグ) 年間総合5位
2018年:GKA ダフラ大会(ウェーブ) 5位(※GKAツアー初参戦でダブル・エリミネーションを勝ち上がる快挙)

検索用エイリアス: オリビア・ジェンキンス, オリビアジェンキンス, Olivia Jenkins, OliviaJenkins

上部へスクロール