マーク・ジェイコブス

「私は特別な人間じゃない。ただ死ぬほど努力しただけだ。」

マーク・ジェイコブス

概要

ニュージーランドウェリントン出身のプロカイトボーダー。「ケイブマン(野獣/洞窟人)」の異名を持ち、92kgを超える純粋な筋肉の塊(pure man muscle)から放たれる圧倒的なパワーと、勝つまで絶対に諦めない執念を体現する不屈のレジェンドライダーである。

キャリア

PKRAワールドツアー等のフリースタイル競技で長年トップとして活躍し、2013年にはドイツ大会で優勝、年間総合2位に輝く。ニュージーランド選手権では2008年から12年連続で王者に君臨した。

本来は右足踏み切り(グーフィー・スタンス)を得意としていたが、世界の頂点を獲るために18か月間、ひたすら左足でのテイクオフを猛特訓。両スタンスで超攻撃的なビッグエアを放てるレベルに到達した。カイトを極端に低くアグレッシブな角度で回す「コントラ・ループ」や「コントラ・ループ・ボードオフ」を武器とし、そのあまりにも強烈な着地は実況陣から「アジアに津波を引き起こす」と冗談めかされるほどである。

ビッグエアの頂点「Red Bull King of the Air(KOTA)」では実力者でありながら不運に泣かされ続けたが、2021年大会で5度目の正直(5th King)となる悲願の初優勝を飾った。奇しくもこの日は彼の誕生日であった。大会中は激しいクラッシュにより数日間まともに眠れないほどの激痛を抱えながらも空へ飛び続け、がんとの壮絶な闘病の末に亡くなった大好きな母へこのタイトルを捧げた。

スポンサー・所属ブランド

15歳のとき、カイトサーフィンに魅了され、2年間の新聞配達で貯めた資金と母の援助で初めてのカイト「Naish AR5 (5.5m)」を手に入れた。ボードを買うまでの間、陸上でパスや回転の練習を独学で重ねたという。

プロ入り後は約10年間にわたりニュージーランドの「Switch Kites」の絶対的エースを務め、シグネチャーCカイトCombat』や『MJComp』ボードをチーフデザイナーのビル・ハンセンと共にゼロから開発した。

2019年に「North Kiteboarding」へ電撃移籍。単なる看板ライダーではなく、すべてのセッションの風速やカイトの負荷をスプレッドシートに記録する「R&D(研究開発)の心臓」として機能している。彼の巨体で極限までテストされた製品には「Mark Jacobs Approved(マーク・ジェイコブス公認)」としてブランド内で絶対の信頼が置かれている。ハーネス等のアクセサリー類はMysticを使用。

パーソナリティと交友関係

2014年に選手生命を脅かす膝の大怪我を負った際も、1日4〜6時間にも及ぶ地獄のリハビリと緻密なジムトレーニングで肉体を完全に再構築して復活を遂げた。荒々しいライディングとは裏腹に、非常に緻密で分析的な頭脳を持つ。

一方で闘争心は極めて高く、KOTAのヒート中、強烈な高さと突風の中でトリックをメイクした瞬間に、空撮ヘリコプターやギャラリーに向けて中指を立てる(the infamous middle finger mid-heat)という、感情剥き出しのロックな伝説も残している。

名言・エピソード

彼のライディングスタイルとカイトボードへの向き合い方は、妥協なき努力そのものである。

「ついにKing of the Airで勝ったんだ。自分自身に、そしてみんなに、俺がタイマンで勝てるってことを証明できた。だから、もう誰に対しても証明すべきことなんて残っていないよ。だってやり遂げたんだから。これからは楽しんで、もう一度挑戦するだけさ。」

—マーク・ジェイコブス

「本当の進歩は、カイトと戦うのをやめ、物理学を理解し始めた時に始まる。」

—マーク・ジェイコブス

「水の上は僕のハッピープレイスなんだ。だから、自分の愛することに無限の時間を費やすのは理にかなっているのさ。」

—マーク・ジェイコブス

大会結果

2008年〜2019年 New Zealand Kiteboarding Championships:1位(12年連続)

2013年 PKRA Freestyle Beetle Kitesurf World Cup (ドイツ):1位

2013年 PKRA World Tour Men’s Freestyle(年間総合):2位

2015年 VKWC Big Air World Championships:2位

2020年 Red Bull King of the Air:セミファイナル進出

2021年 Red Bull King of the Air:1位

検索用エイリアス: マーク・ジェイコブス, マークジェイコブス, Marc Jacobs, MarcJacobs

上部へスクロール