「パーフェクト10、そして魔法のような突風。彼はあんな過激なことをする必要はなかったのに、自らそれを選んでやったんだ。誰だって、ただ適当に楽しいライディングをして流すだけで十分だったはずなのに。」
— ルイス・クラザーン(Lewis Crathern)
概要
GKA Big Air・ワールドツアー2026の開幕戦として、フランスのル・バルカレス(Le Barcarès)で開催された大会である。
開催地とコンディション
フランス南部のル・バルカレスが舞台となった。大暴風となるトラモンターナの風が吹き荒れる極限の環境下で、世界最高峰のライダーたちが限界に挑む戦いを展開した。
フォーマットと出場選手
GKA公式ルールに基づくヒート戦で実施された。本大会にはプレセレクトされたロレンツォ・カサーティ、アンドレア・プリンチピ、レオナルド・カサーティ、フィン・フリューゲル、ミカイリ・ソル、フランチェスカ・マイニらの世界トップランカーに加え、ビデオ選考やワイルドカードを勝ち抜いた精鋭たちが集結。総勢数十名に及ぶ大規模なフリートとなり、男子部門には優勝を果たしたジェイミー・オーバービーク、女子部門にはAlessa Sophia Menschらも参戦し、暴風のなかビッグエアの頂点を目指す熾烈な戦いが繰り広げられた。
ハイライト・名勝負
本大会では競技史に残る3つの大きなドラマが生まれた。
第一に、ロレンツォ・カサーティとベイビー・シャーク(Josue Sanferreira)の前代未聞の再試合騒動である。ジャッジがベイビー・シャークのトリックを誤認(ティクタクをボードオフと判定)したことで順位が覆り、ロレンツォがセミファイナル進出枠から外れる事態が発生した。翌日の暴風の中、両者に1トリックずつ挑戦させるワン・トリック・シュートアウトが決定したが、ベイビー・シャークはスタートラインに現れず、唯一挑戦したロレンツォも着水に失敗したため順位は覆らなかった。
第二に、16歳のフィン・フリューゲルの窮地と決死のカイト・スワップである。決勝ヒート中、実戦投入したFlysurferの7m²フォイルカイト『Sonic』がクラッシュし水面に叩きつけられた。しかし、チームメイトのエドガー・ウルリックがビーチに用意してあった予備のカイトを瞬時に手渡し、そこから怒涛のライディングを見せて見事2位へと這い上がった。
第三に、ジェイミー・オーバービークの勝ち確からの「Perfect 10.0」である。すでに勝利を決定づけておりリスクを冒す必要は一切なかったが、自らの限界に挑んだ。オランダのインディペンデントブランド「ROODE Boards」のツインチップ『GRAPHITE』を駆り、前人未到の「Double loop board-off double front roll」を完璧にメイク。カイトボード・ビッグエアのワールドカップ史上初となる10.00の満点を獲得し、完全優勝を果たした。
大会の詳細結果を表示(ネタバレ注意)
【男子部門(Men’s Division)】
1位:ジェイミー・オーバービーク(オランダ)
2位:フィン・フリューゲル(ドイツ)
3位:レオナルド・カサーティ(イタリア)
4位:ザック・アダムス(アメリカ)
【女子部門(Women’s Division)】
1位:Alessa Sophia Mensch(ドイツ)
2位:ミカイリ・ソル(アメリカ / ブラジル)
3位:ラナ・ハーマン(スロベニア)
4位:ザーラ・フーゲンラード(オランダ)
検索用エイリアス: 2026 Lords of Tram GKA Big Air Kite World Cup, 2026LordsofTramGKABigAirKiteWorldCup

