2015年のRed Bull King of the Airは、世界最高峰のトップライダー24名が集結し、ビッグエアにフリースタイルの要素が融合し始めたターニングポイントとして記憶される大会である。前年に両足を骨折する大怪我を負ったジェッセ・リッチマンの奇跡的なカムバックが観衆の胸を打つ中、限界を突破する超高難度トリックが勝敗を決定づける歴史的な熱戦が繰り広げられた。また、新たなビッグエアの基準がさらに一段階引き上げられ、あるライダーが自身の代名詞であるトリックを武器に初優勝を飾り、のちに続く2連覇の第一歩を踏み出した記念すべき年ともなった。
開催地とコンディション
舞台は南アフリカ・ケープタウンのビッグ・ベイ。大会に適した風を待つ1週間に及ぶ緊迫したウェイティング期間を経て、2月14日と15日の2日間にわたり、ビッグエアにふさわしい極限の空へとライダーたちが飛び立った。最終日の日曜日に十分な強風が吹き込み、世界最高峰のビッグエア・コンディションが整った。
フォーマットと出場選手
激戦のビデオエントリーを勝ち抜いた精鋭10名と、前年のシード選手たちが激突。ヒート中に最もスコアの低いライダーが海から退場となるフラッグアウト方式が採用された。
ディフェンディングチャンピオンのケビン・ランゲレーをはじめ、アーロン・ハドロウ、ジェッセ・リッチマン、ジェリー・ヴァン・デ・コップ、ニック・ヤコブセン、ルーベン・レンテンなど、シーンを代表するトップライダーたちが顔を揃えた。
ハイライト・名勝負
大会最大の感動を呼んだのは、前年の大会で両足を骨折する大怪我を負ったジェッセ・リッチマンの復活劇である。彼はバインディングではなくフットストラップを使用するセッティングを選択し、巨大なボードオフトリックを連発して見事に決勝(4人ヒート)へ進出した。決勝では果敢に攻めた結果クラッシュも重なり、最初のフラッグアウトとなって4位で終えたが、その不屈の姿勢は会場を大きく沸かせた。
ディフェンディングチャンピオンのケビン・ランゲレーは、大会前のトレーニングで手に8針を縫う怪我を負っていたが、それを微塵も感じさせない力強いライディングを見せ、13.5メートルの高さを記録して「Biggest Air of the Day」を獲得。オランダのジェリー・ヴァン・デ・コップも一歩も引かない攻防を繰り広げ、見事に3位に食い込んだ。
そしてこの激戦を制したのは、アーロン・ハドロウである。彼はセミファイナルと決勝戦の両方で、極めて難易度の高い「メガループKGB」を完璧にメイクし、ライバルたちを圧倒した。この一撃は「Mystic Move Of The Day」にも選出され、強風下での高度なフリースタイル要素の融合という新たなビッグエアの基準を確立して、彼を王座へと導いた。
大会結果
1位: アーロン・ハドロウ
2位: ケビン・ランゲレー
3位: ジェリー・ヴァン・デ・コップ
4位: ジェッセ・リッチマン
5位タイ: Nick Jacobsen, Steven Akkersdijk
7位タイ: Ruben Lenten, Sam Light
9位タイ: Antonin Rangin, Billy Parker, Lewis Crathern, Tom Hebert
Mystic Move Of The Day: Aaron Hadlow (Megaloop KGB)
Biggest Air of the Day: Kevin Langeree (13.5m)
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