GKA Distance Battle 2020

「これこそ我々の見たかった光景だ!この熱狂、このバイブス、その背後にある家族。画面の向こうでシャンパンを浴びているこの男こそが我々のチャンピオンだ!」

—ジョー・シアストゥラ

概要

2020年9月から10月にかけて、COVID-19による世界的な渡航制限の中で通常のツアー開催が不可能となったGKAは、世界初の完全オンライン大会『GKA Distance Battle 2020』を開催した。パンデミックという未曾有の危機において、世界中のライダーたちがデジタル空間に集結し、コミュニティの絆と競技への情熱を保つための革新的なステージとなった。

開催地と独自フォーマット

本大会は特定の開催地を持たず、出場選手それぞれが2ヶ月間の撮影期間中に自身のホームスポット等でベストな風を狙い、「5分間連続(consecutive)のノーカット・ヒート映像」を撮影して各ラウンドごとにGKAへ提出するルールが採用された。5分間の制限時間内に規定カテゴリーのトリックをすべてミスなく揃えなければならないため、選手たちは理想の1本を完成させるために何週間も海に通い詰め、単に回転数を競うのではなく、技の高さや移動距離、スタイルといった質が厳格に評価された。

フォーマットと出場選手

提出されたヒート映像は国際ジャッジパネルによってライブ審査され、結果発表はスタジオMCのジョー・シアストゥラと世界中に散らばる選手たちをオンラインの生中継で繋いで行われた。オンラインならではのユニークな状況も数多く記録されており、ミトゥ・モンテイロが移動中の車内からスマートフォンで生放送に繋いだり、リアム・ウェイリーも夕食に出かける直前のスペイン・タリファの車内で出番を待っていたりしたほか、マクシム・シャブローはギリシャの車中やエジプトから、リタ・アルナウスはスペインのラグーンから接続して出演した。

ハイライト・名勝負

ストラップレス部門:ブラジル一家のシャンパン乱入と0.04点差の死闘
ストラップレス男子では、ペドロ・マトスが決勝でカミーユ・デラノワとの激戦を制し、初代オンライン王者となった(3位決定戦ではミトゥ・モンテイロがジェームズ・カルーを下して3位を獲得)。優勝が決まった瞬間のオンライン中継では、ブラジルの自宅にいたペドロ・マトスの家族やトレーナーが画面の向こうで走り回り、本人にシャンパンを浴びせて大絶叫するお祭り騒ぎとなった。

「どれほど興奮してるか、信じられないだろ、本当に。ジーザス!最高の気分だ。言葉が出ないよ。まずはすべての愛をくれた神に感謝したいよ。」

—ペドロ・マトス

ストラップレス女子では、当時14歳のカプシン・デラノワと15歳のミカイリ・ソルによる若き頂上対決が実現し、カプシン・デラノワがジャッジを驚愕させた美しいダブル・フロントロールで9.75点というハイスコアをマークして優勝。一方、3位決定戦ではシャルロット・カルペンティエと2019年世界女王カルラ・エレーラ・オリアが激突し、全4カテゴリーを揃えたシャルロット・カルペンティエがわずか「0.04点差(12.97対12.93)」の死闘を制して3位に入った。

「嬉しいです。風が弱くて本当に大変でしたが、撮影のために最終日まで挑戦し続けました。今年の夏は、毎日のようにビーチで風が上がるのを待っていて本当にタフでした。でも、新しいことに挑戦し、競い続けるための原動力になってくれたので本当に素晴らしい経験でした。」

—シャルロット・カルペンティエ

ツインチップ部門:事実上の決勝戦と2週間の撮影ドキュメント
ツインチップ男子最大のハイライトは、準決勝でのマクシム・シャブローとリアム・ウェイリーの激突である。極限のパワーを乗せた技の応酬となり、事実上の決勝戦とも言える熱戦の末にマクシム・シャブローが勝利。続く決勝では「La Pantera Negra(黒豹)」ことアデウリ・コルニエルとの頂上決戦をも制し、マクシム・シャブローが見事優勝を飾った(3位決定戦ではリアム・ウェイリーがコロンビアのファン・ロドリゲスを下して3位を獲得)。

「楽しい経験だったよ。色々と浮き沈みもあったけど、優勝できて本当に嬉しい。マジで最高だよ。」

—マクシム・シャブロー

ツインチップ女子では、準決勝でチェコのポーラ・ノボツナとの接戦を制したミカイリ・ソルと、ピッパ・ヴァン・イアーセルを破ったスペインのリタ・アルナウスが決勝で対戦。5分間のヒート映像にすべての技を収めるため、クンブコからタタジュバへのロードトリップまで敢行して撮影に臨んだミカイリ・ソルが、本番の5分間で9.27点のバックモブや美しいKGBを揃えて見事優勝を果たした。

「実際には撮影に2週間くらいかかったの。最初の週は毎日ここクンブコで挑戦していたのだけれど、いくつかのトリックは決まっても、いつも最後の1つのトリックだけを5分間の構成に上手く組み込むことができなかったのよ。」

—ミカイリ・ソル

大会の詳細結果を表示(ネタバレ注意)
  • ストラップレス男子
    1位:ペドロ・マトス
    2位:カミーユ・デラノワ
    3位:ミトゥ・モンテイロ
    4位:ジェームズ・カルー
  • ストラップレス女子
    1位:カプシン・デラノワ
    2位:ミカイリ・ソル
    3位:シャルロット・カルペンティエ
    4位:カルラ・エレーラ・オリア
  • ツインチップ男子
    1位:マクシム・シャブロー
    2位:アデウリ・コルニエル
    3位:リアム・ウェイリー
    4位:ファン・ロドリゲス
  • ツインチップ女子
    1位:ミカイリ・ソル
    2位:リタ・アルナウス
    3位:ポーラ・ノボツナ
    4位:ピッパ・ヴァン・イアーセル

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