概要
リチャード・ブランソン (Sir Richard Branson) は、Virgin Groupの創設者であるイギリスの実業家・億万長者である。ビジネスの世界での成功に加え、熱狂的な冒険家、そしてカイトサーフィンをこよなく愛する人物として世界的に知られている。自身が所有するカリブ海のネッカーアイランド (Necker Island) を拠点とし、年齢の限界に挑む数々の挑戦を行ってきた。
「カイトサーフィンは健康を保つための素晴らしい方法だ。波の上をバウンドし、波に乗るのは最高だよ。私は1日に50マイルもカイトサーフィンをすることがあるんだ」
— リチャード・ブランソン
ネッカーアイランドの取得経緯
彼が愛する活動拠点であるネッカーアイランドは、1978年、彼が28歳の時に購入したものである。発端は、将来の妻となるジョーンの気を引くために「島を買う」フリをして不動産業者の無料視察ツアーに参加したことだった。当時の提示価格は600万ドルだったが、ブランソンは10万ドルという破格の値下げ交渉をして激怒され、島から追い出されてしまう。しかしその約1年後、元の所有者が資金繰りに窮していたため、最終的にわずか18万ドルで買い取ることに成功した。「4年以内にリゾートを建設しなければならない」という条件付きでの売却だったが、彼はそれを見事に実現させ、今日のラグジュアリーなリゾート島を作り上げた。
キャリア
特定のカイトブランドのプロフェッショナルライダーではないが、起業家としてVirginブランドを世界的企業に育て上げる一方で、カイトサーフィンを自身のライフスタイルやPR活動の象徴として活用してきた。海の上での挑戦は、ビジネスにおける彼のリスクテイクとチャレンジ精神を体現するものであり、多くの人々にインスピレーションを与え続けている。
パーソナリティと交友関係
彼の人脈は政財界のトップからトップアスリートにまで及ぶ。2017年にはアメリカ合衆国大統領の任期を終えた直後のバラク・オバマ (Barack Obama) をネッカーアイランドに招待し、オバマがカイトサーフィンを、ブランソンがフォイルボードをどちらが早くマスターできるかという対決を行った。最終日にオバマが見事100メートルの滑走に成功し、勝利を収めたエピソードは世界中で話題となった。
また、プロカイトボーダーとの親交も深く、スージー・マイ (Susi Mai) とは、彼女が共同創設したIT起業家とカイトサーファーのネットワーキングイベント「MaiTai Global」をネッカーアイランドで頻繁に開催するなど、ビジネスとカイトを融合させたコミュニティ形成で深く関わっている。さらに、エクストリームなスタントで知られるニック・ヤコブセン (Nick Jacobsen) も度々島を訪れており、ニックがネッカーアイランドのメインヴィラ(グレートハウス)の屋根からカイトで海へ飛び降りるという常軌を逸したスタントを行った際も、ブランソンはそれを大いに楽しんでサポートしている。
名言・エピソード
2012年、61歳の時にイギリス海峡のカイトサーフィン横断に挑戦し、最高齢での横断としてギネス世界記録 (Guinness World Record) に認定された。風速約40mphの強風と高波の中、3時間45分かけてフランスへ到達した。また、過去には「1枚のカイトボードに最も多くの人が乗って滑走した記録」なども保持していた。
2017年、カテゴリー5の猛烈なハリケーン・イルマ (Hurricane Irma) がネッカーアイランドを直撃した際、彼は避難せずに島に残る決断を下した。島が壊滅的な被害を受ける中、ブランソンとスタッフはコンクリート製のワインセラーに避難して嵐をやり過ごし、全員無事に生還したという、彼の冒険家としての肝の据わり方を示すエピソードも残っている。
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