概要
「私たちは医療機器を作っているわけではありません。世界中どこでも使えるサーフギアを作っているのです。人々が楽しむためだけという唯一の目的のために物作りができるのは最大の喜びです」
Cabrinha(カブリナ)は、ハワイ・マウイ島をルーツに持ち、カイトサーフィン界で最も成功した世界最大級のブランドの一つである。スポーツの安全性を一変させた技術革新と、マウイのサーフカルチャーを色濃く反映した製品開発で業界をリードし続けている。
ブランドの歴史と理念
伝説のウォーターマンであるピート・カブリナ(Pete Cabrinha)によって創業され、2000年にマリンスポーツの大手Pryde Groupの主要ブランドとしてカイト&ボードの展開を正式にスタートした。2020年には元チームライダーのジョン・モディカ(John Modica)率いる投資グループにより買収されて独立し、マウイ島にR&D拠点を置くプライベートブランドへと回帰した。「スモール&エリート」なチーム体制で効率的かつ熱意ある運営を行っており、同年に世界的アクセサリーブランド「Dakine(ダカイン)」のウインドスポーツ部門を統合してポートフォリオをさらに強化している。
代表的なプロダクト
最新のビッグエア用カイト「Nitro」をはじめ、フリーライドの世界的ベンチマークである「Switchblade」、波乗りに特化したフラッグシップウェーブカイト「Drifter」、テオ・デマネズ(Theo Demanez)が愛用する多目的モデル「Moto S」など数々の名機をラインナップしている。ボード類でもチョッピーな海面を切り裂く「Tronic」やフリースタイル用の「X-Caliber」、クロスオーバー・サーフボード「Flare」など、カルト的な人気を誇る名作を生み出している。
技術的な特徴
2005年に世界初となる画期的な安全システム「ボウ・カイト(Bow Kite)」テクノロジーを発表し、バーを離すだけで100%デパワーできる革命を起こした。長年ブランドを支えたレジェンドデザイナーのパット・グッドマン(Pat Goodman)がNorthから復帰し、再び開発の指揮を執っている。また、最高峰の素材と革新を融合させた「Apex(エーペックス)シリーズ」を展開。「Switchblade Apex」や「Drifter Apex」には軽量高強度のUltra HT LE素材を導入し、さらにツインチップの「Vapor Apex」などにも先端複合素材を注入してパフォーマンスの限界を押し広げている。
チームライダー
現在も最前線で活躍する現役ライダーとして、テオ・デマネズやアルベルト・ロンディナ(Alberto Rondina)らがチームを牽引している。また、サメの襲撃による片足切断という悲劇を乗り越え、今なお義足で力強く最高のライディングを続けるルーカス・アーセノルト(Lucas Arsenault)の不屈の存在は、世界中のライダーにインスピレーションを与えている。過去にはケアヒ・デ・アボイティス(Keahi de Aboitiz)、ムーナ・ホワイト(Moona Whyte)、ジェッセ・リッチマン(Jesse Richman)、ニック・ヤコブセン(Nick Jacobsen)、ロレンツォ・カサーティ(Lorenzo Casati)、スティーノ(Stino)、トム・ブリッジ(Tom Bridge)といった歴史的なスター選手たちが籍を置き、現在のブランドの確固たる礎を築き上げた。
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