概要
「I had my doubts. I was planning for it to be quite small. I didn’t expect so many riders to come from all over Brazil… Big Air is at this tipping point where it’s on the verge of going super massive.」
2020年にブラジルのタタジュバで開催された「Big Air Kite Fest Tatajuba」は、後に巨大な世界ツアーへと発展を遂げるBig Air Kite League(BAKL)の歴史的第1回大会である。当初はコミュニティを団結させ、ローカルにショーを提供し、タタジュバというスポットに注目を集めることを目的とした小規模なイベントとして計画された。開催が急遽決まり、告知からわずか数日という強行日程であったにもかかわらず、ブラジル全土のトップタレントや滞在中の海外トップライダーたちが引き寄せられるように集結し、結果としてビッグエアシーンが世界的ブームへと突入する「転換点」を象徴する大会となった。
開催地とコンディション
舞台となったタタジュバのラグーンは、青くフラットな水面が広がる理想的な観戦ベニューであり、地元の町中の人々が水際に集まり熱狂した。シーズン中はほぼ毎日、8平方メートルから9平方メートルのカイトでカイトループが可能な強風が吹くという、世界でも稀有な環境である。金曜日のレジストレーションから週末の競技にかけて、ビッグエアに不可欠な強風が確実に吹き荒れ、最高のショーケースが実現した。
フォーマットと出場選手
競技はメンズ部門25名、ウィメンズ部門7名の計32名で行われた。日照時間の関係でこれ以上のヒート消化ができず、多数のライダーの出場を断らざるを得ないほど、ブラジルにおけるビッグエアの熱狂は凄まじかった。
特筆すべきは、徹底したDIYと「ライダーファースト」の精神である。運営機材が不足する中、地元の協力者が大型マイクを車で持ち込んだり、ボランティアや選手自らがテント設営に奔走するなど、手作りの熱気で大会を作り上げた。エントリー費は完全無料で、Sunset Kiteboardingがアクセス困難な砂丘地帯への送迎をサポート。さらにKite Worldwide BrazilとCORE Kiteboardingの協賛により、宿泊用のハンモックと1日3食の食事が全ライダーに無償提供された。
また、本大会では年齢によるカテゴリー分けを行わず、全選手が同じヒートで競い合う過酷なフォーマットが採用された。この舞台には若き日のジョシュエ・サン・フェレイラ(ベイビー・シャーク)も参戦し、ワールドクラスのトッププロたちと互角以上の戦いを繰り広げた。
ハイライト・名勝負
記念すべきBig Air Kite Leagueの初代王者に輝いたのは、ポーランドのヤネック・ジェゴジェフスキーである。数々のブラジリアン・トップタレントを抑えて見事に優勝を飾り、ウィメンズ部門ではドイツのジーナ・ビーンが頂点に立った。
大会前から期間中を通じ、ローカルライダーたちが互いにプッシュし合い、参加者全員のレベルが劇的に引き上げられていく熱気は圧倒的であった。この熱狂的な成功を受け、マイケル・マクドナルドら運営チームは、翌年以降のグローバルなワールドツアー化、そしてRed Bull King of the Airの正式な予選大会への昇格を目標として設定した。
検索用エイリアス: BAKL【2020】Tatajuba, Brazil: BAKL TatajubaFest, Brazil:BAKLTatajubaFest
