概要
「そこで生まれ育った。間違いなくウォータースポーツの聖地であり、CarvedとCOREにいる我々にとって、暮らし、働くのに完璧な場所である。」
CORE Kiteboardingは、ドイツのウォータースポーツの聖地であるフェーマルン島を拠点とする世界最大級のカイトサーフィンおよびウォータースポーツブランドである。Duotone Kiteboardingと並び世界の主要マーケットでトップクラスのシェアを誇り、カイトサーフィンのほかウィングフォイルやハイドロフォイルなど幅広いプロダクトを展開している。白と黒(およびイエロー)を基調としたモノクロームのアイコニックなカラーリングと、圧倒的なドイツ品質のビルドクオリティによって、世界中のビーチで1キロメートル先からでも一目で識別できる高い認知度を確立している。
ブランドの歴史と理念
CORE Kiteboardingのルーツは、創業者であるベルンド・ヒッスがフェーマルン島で立ち上げた超ハイエンドなカスタムカーボンボードブランド「Carved」にある。当初Carvedは、ハードコアなウェイクスタイル(現在のフリースタイル)向けのブランドとして展開されていた。しかし、その純粋で先鋭的なブランドイメージを維持しつつも、ボードやカイトの操作技術に圧倒されることなく誰もが扱えるメインストリーム向けのブランドが必要であるとの判断から、2007年にCORE Kiteboardingが設立された。設立当初より国際的な事業成長を担ってきたフィリップ・シンナゲルが現在CEOを務めている。
ブランドの根幹にある理念は、単なるコンペティション向けのピーキーな性能追求ではなく、誰もが箱から出してすぐに最高のバランスで扱え、かつ長期間にわたり破損やトラブルなく機能し続ける最高峰の品質と耐久性を提供することにある。そのため、業界の多くのブランドが毎年新モデルを投入する中、CORE Kiteboardingは創業以来「2年周期のプロダクトサイクル」を頑なに守り続けている。研究開発チームとテストクルーが徹底的に時間をかけて製品を熟成させてから市場に投入するこのアプローチは、コロナ禍以降の業界全体の過剰在庫問題や乱売合戦の嵐の中でも、ブランドの価値と信頼を揺るぎないものにした。
代表的なプロダクト
- XR / XR Pro: ブランドのDNAを象徴する5ストラットのデルタボウカイトである。2007年の初代モデルから2年周期で進化を重ね、最新世代の「XR10(XRX)」やAluula素材を採用した「XR Pro」シリーズを展開している。初心者が最初のカイトとして扱えるイージーな操作性と安全性(Sheet and Go)を持ちながら、プロライダーがWOOの世界記録を次々と塗り替える異次元のリフトとハングタイムを兼ね備えた名機である。
- Pace / Pace Pro: XRシリーズのデザイナーであるフランク・イルフリッヒが手掛けた、固定ブライドル採用の3ストラットモデルである。現代のビッグエアシーンで求められるダブル・ループやトリプル・ループに対応すべく開発され、まずAluula素材を採用したハイエンドモデル「Pace Pro」が先行投入された後、ダクロン(ExoTex)仕様のスタンダードモデル「Pace」がリリースされた。
- GTS: メガループやフリースタイル、ニュースクールライディングに特化した3ストラットのモデルである。
- Nexus: ウェーブ・ライディングからストラップレス・フリースタイル、フリーライドまであらゆるジャンルに対応するオールラウンドな3ストラットカイトである。
- Section: 純粋なウェーブ・ライディング専用として設計されたモデルである。
- Impact: かつてラインナップされていた5ライン仕様の純粋なCカイトであり、パークスタイルやハードコアなフリースタイルライダーに愛用されたモデルである。
- Sensor(コントロールバー): 初代ユニボディ構造で業界に衝撃を与えたコントロールバーシリーズであり、Sensor 3 ProやSensor 4へと進化を続けている。ライン長を18m、20m、22m、24mへと自在に切り替えられるシステムや、最高水準の安全性・耐久性を備える。
- ボードラインナップ: ルーツであるCarvedの技術を継承した最高峰カーボンツインチップ「Imperator」や、ベストセラーモデルの「Fusion」「Choice」、さらにサーフボードの「Ripper」「Green Room」「720」などを展開している。
技術的な特徴と世界記録(WOO World Records)
CORE Kiteboardingは、35ノット以上の暴風域でカイトをループさせても決して破断や爆発を起こさない強靭な構造設計を誇り、ビッグエアのリーダーボードである「WOO」において歴史的な支配力を発揮してきた。
過去にはジョシュア・エマニュエルがXR5を使用してニック・ヤコブセンからWOO世界記録(28.9m)を奪還し、ブランドとWOOのコラボレーションによる「WOO / CORE XR5 Challenge」が開催されるなど、ジャンプ高度の基準を引き上げた。続くXR6の時代には、モルテン・ヘイガー(34.8m)、マイク・マクドナルド(34.1m)、ジョシュア・エマニュエル(34.0m)をはじめ、男女ともにWOOランキングのトップ層をXR6が独占する現象を巻き起こした。
さらに2023年、次世代素材であるAluulaを採用した「XR Pro」のリリース当日には、最大風速60ノットが吹き荒れるデンマークへチームライダーのジョシュア・エマニュエルとモルテン・ヘイガーが遠征を敢行した。この1日のセッションの中で世界記録が複数回塗り替えられ、最終的にモルテン・ヘイガーが36.8メートルという驚異的なWOO世界記録を樹立した。また、女子部門においてもノラ・クレメントがXR Proを使用して2024年のトップスコアを記録するなど、スキルレベルを問わずライダーの自己ベストを更新させる「世界記録製造機」としての地位を不動のものにしている。
チームライダー
CORE Kiteboardingは、単に大会の表彰台を義務付けるのではなく、キャラクター性やコンテンツ制作、そして「ファミリー」としての結束力を重視する独自のチームカルチャーを持っている。
主な現役ライダー
- ジョシュア・エマニュエル: 南アフリカ・ダーバン出身のビッグエアスペシャリストであり、スーパーループのパイオニアである。XR5やXR Proを駆り、複数回にわたりWOO世界記録を樹立し、Red Bull King of the Airでも常に強烈な存在感を放っている。
- モルテン・ヘイガー: オランダ出身のライダーであり、10代にして30メートルの壁を突破し、XR6での34.8m、そしてXR Proリリース日にデンマークで36.8mのWOO世界記録を打ち立てた人物である。
- ガブリエル・ベネトン: ブラジル出身のウェーブ・ストラップレスライダーである。SectionやサーフボードのGreen Roomを駆り、2024年にはGKA Kitesurf World Champion(ワールドチャンピオン)のタイトルを獲得するなど、世界のウェーブシーンの頂点に君臨している。
- スティーブン・アッケシュダイク: 初代GTSの時代からブランドを支える中心人物である。Red Bull King of the Airでの3位入賞を機にプロとしての地位を確立し、現在はチームライダーとしてだけでなく、公式シューティングのメインビデオグラファーやドローンパイロットとしても深くブランド開発に関わっている。
- ウィロウ=リバー・トンキン: モーリシャス出身のライダーである。世界屈指の危険な高速リーフ・ブレイクとして知られる地元の「One Eye(ワン・アイ)」でのチャージをはじめとするビッグウェーブ・バレルライディングや、GKAのストラップレス・ウェーブツアー、フリーライドのプロモーションなどで幅広く活躍している。
- エリック・アンダーソン/スザンヌ・シュバルツトラウベル: ブラジル・コンブコを拠点にフリースタイルツアーを戦うエリック・アンダーソンや、ドイツ出身でウェーブ・ストラップレスで活躍するスザンヌ・シュバルツトラウベルなど、各カテゴリーに実力派が揃う。
- アンジェリー・ブイヨ/ギャビ・シュタインドル/ノラ・クレメント: ビッグエアおよびWOOランキングの女子部門において、XRシリーズを駆ってトップスコアや数々の記録を打ち立てているライダーたちである。
過去に所属・歴史を彩ったライダー
- ヒール・フルーフト/ザーラ・フーゲンラード: オランダ出身のビッグエアライダーであるヒール・フルーフトは、Ocean Rodeoからの復帰後にXR ProやPace Proを駆り、カイトサーフィン史上初となるトリプル・ループのメイクなどで一時代を築いた。パートナーのザーラ・フーゲンラードも共にチームに在籍し、女子ビッグエアシーンで活躍した。
- ヤネック・ジェゴジェフスキー/ロス=ディロン・プレイヤー: ポーランド出身のヤネック・ジェゴジェフスキーはXR6を駆ってBAKL(Big Air Kite League)などのビッグエア大会を席巻し、南アフリカ出身のロス=ディロン・プレイヤーはRed Bull King of the Airでの過激なメガループで名を馳せるなど、過去のチームの歴史に鮮烈な記録を残した。
🔗 関連リンク: KITE RANGE
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