「俺にとって、自分のライディングスタイルはラディカルであることだ。カイトを低く回し、強く引き込み、20メートルのラインで超高空へ飛びながらもカイトを超低空に送り込むのが好きなんだ。俺にとってはそれこそがこのチャレンジのすべてなんだよ」
概要
ジョシュア・エマニュエルは、南アフリカのダーバンを拠点とするプロカイトサーファーである(1994年2月25日、ポート・エリザベス生まれ)。約100キロの屈強な体格を活かし、40〜60ノットの暴風下で誰よりも低くカイトを回すパワー系メガループのスペシャリストとして知られる。さらには短いラインを用いて自身の真下、水面すれすれにカイトをくぐらせる「Superloop(スーパーループ)」のパイオニアでもある。「Red Bull Megaloop Challenge 2017」での優勝やWOOのジャンプ高度世界記録樹立など、ビッグエアの歴史に数々の金字塔を打ち立てている。
キャリア
南アフリカの強風で鍛え上げられたジョシュア・エマニュエルは、2017年6月にオランダのザンドフォールトで開催された「Red Bull Megaloop Challenge 2017」で優勝を果たした。最大60ノットに迫るオンショアの嵐の中で誰よりも巨大で低いメガループを叩き込み、スティーブン・アッケシュダイクやラッセ・ウォーカーらを抑えてメジャータイトルを獲得した。
「Red Bull King of the Air」でも南アフリカ勢の代表格として活躍しており、なかでも2021年大会の準々決勝におけるヤネック・ジェゴジェフスキーとの対決は語り草となっている。当時20歳のヤネック・ジェゴジェフスキーは同年の「Big Air Kite League」タリファ大会を制し、前日のラウンド1では4回転のコントラ・ループ・ボードオフで当時の大会史上最高スコア「9.40点」(ヒート合計32.26点)を叩き出し、会場の話題を独占していた。
前十字靭帯(ACL)の怪我から復帰直後だったジョシュア・エマニュエルだが、大会2日目の午後に風が急激に吹き上がったことで本領を発揮する。ヒート中に10平米から9平米へサイズダウンするほどの強風下、22メートルラインの「Core XR」で高空の多回転コントラ・ループ・ボードオフを連発するヤネック・ジェゴジェフスキーに対し、ジョシュア・エマニュエルは20メートルの短めのラインを装着した「Core GTS」で応戦した。逆さまに反転する自身の身体が水平に横切るカイトの陰に完全に隠れるほど極低空の「Megaloop Late Backroll」やメガループ・ボードオフを着水寸前のキャッチで次々とメイクし、若き天才を生粋のパワーで0.64点差で撃破して自身初のセミファイナル進出(4位)を果たした。
また、WOOのジャンプ高度世界記録の更新にも情熱を注いでおり、2017年末にはケープタウンで28.9メートルの世界記録を樹立して長らくトップに君臨した。さらに2023年8月8日には、デンマークのハンストホルムを襲った60ノット超の暴風下で7平米の「Core XR Pro」を使用し、36.2メートルの世界新記録を打ち立てた。
スポンサー・所属ブランド
長年にわたり「Core Kiteboarding」に所属している。素早い旋回性と強烈な引きを生む3ストラットカイト「Core GTS」への愛着が深く、40ノットを超える強風下では短めのラインと組み合わせて愛用している。一方、滞空時間と最高高度が求められる「Red Bull King of the Air」の微風〜中風ヒートやWOOの世界記録挑戦では、5ストラットの「Core XR」シリーズを使い分けている。ボードおよびギアは「Brunotti」のサポートを受けている。
パーソナリティと交友関係
陸上では物静かで温和な好青年でありながら、ひとたび荒れた海に出れば恐怖心を感じさせないフルコミットメントのライディングを見せるギャップで愛されている。ロス=ディロン・プレイヤーやオズワルド・スミス、チームメイトのマイク・マクドナルド、スティーブン・アッケシュダイク、モルテン・ヘイガーらと親交が深く、ルカ・チェルーティやジェイソン・ヴァン・デル・スプイといった南アフリカの次世代ライダーたちからも先駆者として慕われている。
ケープタウンでアンジェリー・ブイヨに自身のWOOデバイスを貸し出した際、彼女が飛んだ24メートルのジャンプがジョシュア・エマニュエルのアカウントに記録されてしまい、「Joshに私の24メートルジャンプを奪われた」と冗談めかして語られるなど、仲間内の和やかなエピソードも多い。
名言・エピソード
「もし南アフリカ人がタイトルを獲るなら、本物の強風が必要になるだろうね。俺たち南アフリカのライダーは皆、毎セッション40〜50ノットの風の中でチャージするのに慣れているからさ。もし俺が選べるなら、可能な限り一番強い風を望むよ。そういうコンディションこそ、自分が最も輝ける瞬間だと分かっているからね」
— ジョシュア・エマニュエル
「いや、俺はファンじゃないね(コントラ・ループの)。自分のスタイルに真っ向から反するんだ。パワーもないし、引っ張られる感覚もない、すごく非アグレッシブなループだから。俺にとってCore GTSはまさにパワーカイトなんだ」
— ジョシュア・エマニュエル
「美しくテクニカルでクリーンなコントラ・ループを飛ぶヤネック・ジェゴジェフスキーに対し、ジョシュア・エマニュエルは完全にリミッターの外れた生粋のパワーファイターとして、荒々しく極限までハードなカイトループを叩き込んだ。だからこそ僕はこの大会が好きなんだ」
大会結果
・2017年 Red Bull Megaloop Challenge:優勝
・2020年 Red Bull King of the Air:準々決勝進出(7位タイ)
・2021年 Red Bull King of the Air:4位(セミファイナル進出)
・WOO ワールドレコード(ジャンプ高度世界記録):28.9メートル(2017年末・ケープタウン)、36.2メートル(2023年8月・デンマーク)
検索用エイリアス: Joshua Emanuel, JoshuaEmanuel, ジョシュア・エマニュエル, ジョシュアエマニュエル, Josh Emanuel, JoshEmanuel

