313 (スリー・ワン・スリー)

概要と構成

313(スリー・ワン・スリー)は、レイリーの姿勢からフロントサイド(前側)に360度回転しながら空中でバーをパスする(ハンドル・パス)、カイトサーフィンのフリースタイルにおける代表的なトリックである。

ウェイクスタイルにおける基礎的かつ信頼性の高いマニューバーの一つであり、ブラインドジャッジなどと並んでフラットなコンディションで放たれるベーシックなトリックファミリーに属する。

メカニズムとコツ

313を成功させる鍵は、コンパクトな姿勢とアグレッシブなバーの引き付けにある。

  • カイトを1時(または11時)の付近に保ち、アグレッシブなポップ(踏み切り)を開始する。
  • ポップの初期段階では腕と脚を軽く曲げた状態を保ち、後ろ膝を曲げて前方に蹴り出すことでフロントサイドの回転を始動させる。
  • コンパクトな姿勢を維持したまま前膝を曲げ、バーを後ろの腰に向けて強く引き寄せる。
  • ボードを前方に振り出し、両膝の位置を入れ替える動作によってスピンを生み出し、空中でバーをパスする。
  • 完全にダウンウィンド(風下)に向けて着水し、衝撃を逃がす。

派生トリック

313のメカニズムは、フリースタイルにおける多くの高度なトリックの基礎となっている。

  • バックサイド313(ブラインドジャッジ3): フロントサイドではなくバックサイド(背中側)に回転するトリック。フロントサイドは着水時にごまかしが効く場合があるが、バックサイドは空中で完全にパスを完了させなければ回りきれないため、回転軸においてより難易度が高いとされる。
  • 315 / 317 / 319: 313をベースに、さらに180度や360度と回転数(パスの回数)を増やした高難易度トリック。
  • ワンハンド313: 空中で片手をバーから離し、シフティテールグラブなどを入れながらパスを行うスタイリッシュなバリエーション。
  • 313 to リバース: 313を完了した直後に、カウンター・ローテーション(逆回転)を入れてさらに180度回る特殊な複合コンボ。

代表的なライダーと名シーン

ジャンマリア・コッコルート(Gianmaria Coccoluto)は、その完璧でクリーンな着水技術から解説陣に「ブラインドマスター」と呼ばれており、ヒート中にバックサイド317などの高難度トリックを軽々と決めて高得点を叩き出す。

ヴァレンティン・ロドリゲス(Valentin Rodríguez)は、最初のパスでラインに対してヒップを押し込むようにひねることでカイトラインを完全にたるませ(スラックさせ)、そこからフロントサイド319やバックサイド317といった極めて難易度の高い高回転パスをスタイリッシュにメイクする名手である。

また、通常はツインチップ・ボードで行われるウェイクスタイルのトリックだが、アイルトン・コッツォリーノ(Airton Cozzolino)やジェームズ・カルー(James Carew)のように、ストラップレス・サーフボードに乗った状態でアンフックの313をメイクするトップライダーも存在し、その圧倒的なボディコントロールと技術の高さが世界大会でも高く評価されている。

検索用エイリアス: Railey to Frontside 360, RaileytoFrontside360, 3-1-3, 315, 317, 319, 313

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