GKA SuperFoil Brazil 2020

「僕とシャルルはライディングスタイルが正反対で、彼はストラップ付き、僕はストラップレスだったけれど、フォイリングというスポーツがいかに幅広く奥深いかを世界中に見せることができて本当にクールだったよ。ブラジルに来るのは今回が人生で初めてだったけれど、最高の時間を過ごせた。一度アメリカへ帰って学校の勉強を終わらせなきゃいけないけれど、必ずまたここに戻ってくるよ!」

—フレッド・ホープ

概要

2020年11月11日から16日にかけて、ブラジル北東部セアラー州の州都フォルタレザ(Fortaleza)で開催された『GKA SuperFoil Brazil 2020』。COVID-19パンデミックによる長い中断期間を経て、翌週の『GKA SuperKite Brazil 2020』に先駆けて実施されたリアルイベントであり、GKAのハイドロフォイル・フリースタイル部門と、新設された姉妹団体GWA(Global Wingsports Association)にとって初となる国際ウィングフォイル競技が合同開催された歴史的なショーケース大会である。

開催地とコンディション

舞台となったのは、大都市フォルタレザの高層ビル群がビーチの背後に立ち並ぶプライア・デ・イラセマ(Praia de Iracema)である。
大会期間中は10ノット前後の微風から15〜25ノットの好風まで幅広いコンディションが訪れたが、水中翼(ハイドロフォイル)の圧倒的な揚力によって、選手たちはわずかな風でも海面から5〜6メートル以上の高さへと舞い上がり、都市の目の前のビーチを巨大なスタジアムへと変えた。

多様な機材と2つのスタイルの融合

初日のクオリファイ(予選シーディング)から鮮明となったのが、この新興ディシプリンならではの「機材とスタイルの多様性」であった。
海面には、パラグライダーのような構造で圧倒的な滞空時間を誇るラムエアー(フォイル)カイトとフットストラップ付きボードを操る選手と、機敏なインフレータブル(チューブ)カイトとストラップレスボードを組み合わせる選手が混在して出場した。前者が往年のオールドスクールを彷彿とさせる高高度のボードオフやマルチローテーションで観衆を魅了したのに対し、後者は水面を滑るように踊るカービングやスケートライクなサーフェストリック、さらにはアンフックのハンドル・パスまで繰り出し、ハイドロフォイルの無限の可能性を提示した。

ハイライト・名勝負

準決勝の超接近戦:フレッド・ホープ対マクシム・シャブロー
大会2日目から3日目にかけて行われた本戦トーナメントでは、アメリカのフレッド・ホープ、フランスのシャルル・ブローデル、そしてスイスのマルチタレントマクシム・シャブローの3名が群を抜くパフォーマンスを披露した。
特に準決勝におけるフレッド・ホープとマクシム・シャブローの同組対決は、ハイドロフォイル上でハンドル・パスまで成功させたマクシム・シャブローに対し、ストラップレスの先駆者フレッド・ホープが流れるようなコンボで応戦。GKA史上屈指の僅差でトップを争う名勝負となり、フレッド・ホープが1位、マクシム・シャブローが2位で両者揃って4人制のグランドファイナルへと駒を進めた。

決勝の異流派対決と最終日「Super Session」
迎えた本戦グランドファイナルには、フレッド・ホープ、シャルル・ブローデル、マクシム・シャブロー、そして同時開催のGWAウィングフォイル部門でも優勝を飾ったニューカレドニア(フランス)のティトゥアン・ギャレアの4名が進出した。
ストラップ+フォイルカイトで巨大なボードオフ・ローテーションを連発するシャルル・ブローデルに対し、ストラップレス+チューブカイトのフレッド・ホープは水面と一体化したスムースなフローと独創的なボードコントロールを徹底。ジャッジの評価は「26.57点 対 25.54点」というわずか1.03点差でフレッド・ホープに軍配が上がり、アメリカの若きパイオニアが初代SuperFoil王者の栄冠を手にした。また、23.00点をマークしたマクシム・シャブローが3位表彰台を獲得し、この数日後にイリャ・ド・グアジルーで開催されたツインチップ部門の『GKA SuperKite Brazil 2020』での劇的な優勝へと勢いを繋げた。

「今回の大会では2位に入ることができました。僕は普段エアスタイルやボードオフ・ローテーションを中心に戦っているけれど、フレッド・ホープのようなストラップレスという異なるスタイルを間近で見ることができて本当にクールでした。将来に向けて僕自身もストラップレスのスタイルに挑戦してみたいと思わせてくれる素晴らしいイベントでした。」

—シャルル・ブローデル

大会の詳細結果を表示(ネタバレ注意)

さらに大会最終日(11月16日)には、選手たちが自身のベストマニューバ1本の完成度を競う特別競技「Hydrofoil Freestyle Kite Super Session(ベストトリック・セッション)」が開催された。ハンドル・パスやボードオフ、スピンが次々と飛び出す中、本戦決勝で惜しくも2位に終わったフランスのシャルル・ブローデルが極めてスタイリッシュな高高度ボードオフを完璧にメイクして優勝を飾り、翌2021年大会での完全制覇へと繋がる確かな足跡を残した。

【ハイドロフォイル・フリースタイル本戦 結果】
1位:フレッド・ホープ(アメリカ)— 26.57 pts
2位:シャルル・ブローデル(フランス)— 25.54 pts
3位:マクシム・シャブロー(スイス)— 23.00 pts
4位:ティトゥアン・ギャレア(フランス)— 19.17 pts

【Super Session(ベストトリック)結果】
優勝:シャルル・ブローデル(フランス)

検索用エイリアス: 2020 GKA Hydrofoil Freestyle World Cup (Superfoil), 2020GKAHydrofoilFreestyleWorldCup(Superfoil)

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