Leonardo Casati (レオナルド・カサーティ)

概要

レオナルド・カサーティ(Leonardo Casati)は、2009年6月10日生まれ、イタリア・コモ出身でイタリアとスペインの国籍を持つプロカイトサーファーである。カナリア諸島のテネリフェ島を拠点に活動している。Red Bull King of the Airで2度の優勝を誇るロレンツォ・カサーティ(Lorenzo Casati)を兄に持ち、ツインチップのビッグエアだけでなく、カイトサーフ(ストラップレス)やハイドロフォイルなど、あらゆる分野を高いレベルでこなすマルチタレントな若手ライダーとして知られる。同世代にはフィン・フリューゲル(Finn Flügel)といった強力なライバルが存在し、彼らと共に次世代のビッグエア界を牽引している。

キャリア

「兄とはラウンド1で戦って、そして今、ファイナルでまた再会するんだ。本当に最高の気分だよ」

—レオナルド・カサーティ

偉大な兄の背中を追うレオナルドは、長らく「ロレンツォの弟」という影の中にいた。彼らは父親であるレナート・カサーティ(Renato Casati)の綿密な戦術、通称「カサーティ・メソッド」のもとでトレーニングと競技を行っている。9歳でU14フリースタイルのジュニア世界王者に輝き、10歳の時にはすでに25メートルのジャンプを記録するなど幼少期から頭角を現し、これまでに通算4度のジュニア世界タイトルを獲得。2025年にはLords of Tramで兄ロレンツォとわずか0.3点差の3位表彰台に立つと、16歳で初出場した2025年のRed Bull King of the Airでは大会史上最年少ファイナリストとなり、兄ロレンツォとの史上初の兄弟ファイナルで準優勝に輝いた。

2026年のGKAビッグエア・カイト世界選手権では、劇的な展開が待ち受けていた。レオナルドが初の世界タイトルを獲得するためには、彼自身がイベントで優勝し、かつライバルのジェイミー・オーバービーク(Jamie Overbeek)が3位以下に沈む必要があった。ファイナルにはジェイミー、シャハル・ツァバーリ(Shahar Tsabari)、そして兄のロレンツォが進出。この時、すでにタイトル獲得の可能性がなかった前年度王者(2025年)のロレンツォは、弟の世界タイトル獲得を後押しするため、あえてリスクを抑えたスコアリングに徹する「チーム戦術をとったのではないか」とも一部で囁かれた。結果としてレオナルドは冷静で研ぎ澄まされたライディングを見せ、2026年の世界チャンピオンに輝いたが、過去の大会の経緯なども相まって、周囲からは「果たして真の実力で勝ち取ったタイトルなのか」と疑問視されることもあった。

しかし、同年のCold Hawaii Big Air 2026で、彼は自らが真のチャンピオンであることを完璧に証明する。再び兄ロレンツォとファイナルで激突したレオナルドは、スコアが同点のまま迎えた残り25秒の土壇場で、勝負の明暗を分けるアテンプトを迎えた。この直前、兄ロレンツォがトリックに失敗してクラッシュしていたため、レオナルドには「リスクを取っても負けはない」という盤石な状況があった。そこで、彼が選んだのは空中で板を放り投げる超難易度の大技「ザック・アタック(Zack Attack)」へのフルベットだった。極限のプレッシャーの中で見事にこの大技をメイクして優勝をもぎ取った、その並外れた度胸と冷静な戦略眼は、周囲の疑惑を完全に払拭するに十分だった。それは、長らく付きまとった「ロレンツォの弟」という軛(くびき)を脱ぎ捨て、血を分けた絶対王者を凌駕し、己の名で真の玉座を勝ち取るという感動的な結末となった。

スポンサー・所属ブランド

兄ロレンツォとともにDuotone、Cabrinhaを経て、2023年11月からはHarlem Kitesurfingのチームライダーとして活躍している。ハーレムは家族的な絆を大切にするブランドであり、家族単位で活動するカサーティ一家と非常に良い関係を築いている。新素材を採用した「Harlem Force」や、デザイナーのラルフ・グローセル(Ralf Grösel)およびアーロン・ハドロウ(Aaron Hadlow)によって設計された5ストラットのビッグエア機「Harlem Peak」を武器に、2026年の世界タイトルやコールド・ハワイ制覇を成し遂げた。

また、ボードはツインチップのLieuwe Boardsおよびサーフ・フォイルボードのAppletree Surfboards、ウェットスーツやハーネスはMysticからサポートを受けているほか、兄ロレンツォとともにジャンプ計測デバイスの代名詞であるWOO(WOO Sports)や金融取引プラットフォームのCapital.comともスポンサー契約を結んでいる。

パーソナリティと交友関係

テネリフェ島のエル・メダノ(El Medano)を拠点とし、幼い頃から兄のロレンツォだけでなく、アンドレア・プリンチピ(Andrea Principi)やジェレミー・ブーランドー(Jeremy Burlando)といった世界のトップライダーたちの強大な背中を常に一番近くで見て育ってきた。最高峰の環境で揉まれながら互いに切磋琢磨することで、彼の実力は急速に引き上げられた。プレッシャーのかかる状況でも、決して熱くならずに冷静な判断を下せる無類の強心臓を持つ。特にボードスピンやティクタク、オズモシスといった最新世代のボードオフ技術やストラップレスのトリックにおいては兄ロレンツォ以上にテクニカルと評されることも多く、2026年のコールド・ハワイで兄を直接破って優勝した直後には、自らを「トラップ・キラー(The Trap Killer/ハンター)」と称するなど、独自のアイデンティティを確立しつつある。

名言・エピソード

「まだ信じられないけど、これで終わりじゃない。まだもう1つのイベントで勝つ必要があるからね」

—レオナルド・カサーティ

勝利を収めた直後でも満足せず、常に次の目標を見据えるハングリー精神を持っている。

大会結果

最新の大会結果を表示(ネタバレ注意)

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