「I’m friends with fear.(私は恐怖と友人関係にある)」
概要
ルイス・クラザーン(Lewis Crathern)は、イギリス・ワージング出身のプロカイトボーダーである。ビッグエアおよびメガループ黎明期からシーンの最前線を走り続ける重鎮であり、4度の英国チャンピオンに輝いた実績を誇る。2010年にイギリスの歴史的建造物であるブライトン・ピア(Brighton Pier)をカイトで飛び越えるスタントを成功させ、競技の枠を超えて世界的な注目を集めた。2012年のLENTEN Megaloop Challenge優勝やRed Bull King of the Airでの表彰台獲得など輝かしい戦績を残す一方、近年はGKA Kite World Tourの公式ライブコメンテーターや、子どもたちに風力エネルギーとスポーツの意義を教える教育活動家としても多大な影響力を持つ。
キャリア
英国サセックスコーストで育ち、十代から国内のコンペティションで頭角を現した。自らの遠征費を捻出するために大会ポスターをデザインするなど泥臭く道を切り拓き、英国選手権で4度のタイトルを獲得した。
2009年のワージング・ピア越えに続き、2010年には強風吹き荒れる中で「ブライトン・ピア越え」のメガジャンプを敢行。このスタントは世界中のニュースで報じられ、カイトボーディングのスケール感を広く一般社会に知らしめる決定打となった。競技面では、過酷なストームコンディションで開催された2012年のLENTEN Megaloop Challengeで優勝を飾る。さらにケープタウンで開催される世界最高峰のビッグエア大会Red Bull King of the Air(KOTA)には初期から参戦を続けた。
2016年のKOTA決勝トーナメント中に大クラッシュを喫し、昏睡状態に陥る瀕死の重傷を負ったが、不屈の精神でリハビリを重ねて翌2017年には同大会へ奇跡的な復帰を果たした。2018年のKOTAでは総合3位のポディウムに登壇し、完全復活を証明した。
選手として一線を走り続けると同時に、的確な分析力と明瞭な語り口を買われ、世界ツアーや主要ビッグエアイベントのオフィシャルコメンテーターやMCとしての確固たる地位を確立している。
スポンサー・所属ブランド
キャリア初期から中期にかけてはSlingshotに所属し、歴史的な2010年のブライトン・ピア越えの際も同社のFuel(フューエル)を使用してメイクした。その後は長らく旧North Kiteboardingから現在のDuotone Kiteboardingのインターナショナルチームライダーとしてブランドの看板を背負い続けてきた。
そして近年、長年在籍したDuotoneを離れ、新興ブランドのHarlem Kitesurfingへ電撃移籍を果たした。移籍の背景には、ブランド運営により深く関わりたいという自身のビジョンと、Harlemのプロダクトに描かれた風力タービンのモチーフが、自身のライフワークである教育活動(Wind Energy)と深くリンクしたことが理由として語られている。
パーソナリティと交友関係
ウォーター上でのアグレッシブなライディングとは対照的に、水面を離れると極めて知的で謙虚、かつ冷静沈着な人柄で知られる。同世代のメガループの先駆者であるルーベン・レンテンやアーロン・ハドロウとは互いを深くリスペクトし合う盟友であり、解説ブースでも息の合った掛け合いを披露する。
教育支援活動に深く注力しており、「Wonderful Wind School Tour」などを通じて15年以上にわたり学校や教育機関を訪問。風力エネルギーの仕組みや環境保護の重要性、そしてカイトボーディングを通じた健全なライフスタイルを子どもたちに伝える活動を精力的に行っている。
名言・エピソード
「Every day’s a school day.(毎日が学びの日である)」
経験を重ねたベテランとなっても常に学び続ける姿勢を崩さない彼のモットーである。
2016年のKOTAにおける大事故の後、イギリスのニュース番組に出演した際、クラッシュの恐怖や痛みを語るのではなく「カイトを正しくコントロールしきれなかったことに対する自分自身への悔しさ」を吐露し、そのプロフェッショナリズムの高さで関係者を唸らせた。
ソーシャルメディアに依存しがちな現代の若手ライダーに対して「もし今日SNSが消滅したら、君に何が残る?」と問いかけ、独立した価値観と本質的なスキルを磨くことの重要性を説いている。
大会結果
- 英国選手権(British Championships):2006, 2007, 2008 優勝(計4回優勝)
- 2012年 LENTEN Megaloop Challenge:優勝
- 2016年 IKA Big Air World Championship:準優勝(Vice World Champion)
- 2018年 Red Bull King of the Air:3位
検索用エイリアス: Lewis Crathern, LewisCrathern

